ミツカンミュージアム MIM(ミム) ミツカン酢

ミツカンミュージアムの正面入り口

ミツカンミュージアム玄関

ミツカンミュージアムは、JR半田駅から徒歩5分ほどのところにある、ミツカン酢の見学施設です。3年ほど前に再建築されて、現代的な建物になりました。ホームページで見学の予約が必要です。結構満席になっています。料金は大人300円、中高生200円、小学生100円です。

見学は70分ほどですが、見学ゾーン「水のシアター」でのフイルム鑑賞の10分ほどは椅子に座れますが、他の見学ゾーンには椅子が少なく、ほとんど立ちっぱなしです。足腰に自信のない方は要注意です。

5年ほど前に見学したときは、木造で、大きな工場の一部を見学するようになっていました。建物は古くはなっていましたが、お酢の香りが漂い、伝統を強く感じました。この新しいミュージアムではお酢の香りはしませんので、においに敏感な人には低刺激でよいと思いました。

ミツカンミュージアムは、立派な建物になり、床材に木が使われており、足音がしにくくなっています。またトイレに雨水の利用をして自然の力を生かした取り組みをしています。展示の仕方もあか抜けています。流行りのプロジェクトマッピングや入館者が体験できるものがあります。模型を使ったお寿司作り教室や、顔写真を撮ってラベルにしてお土産にするものなどです。

見学ゾーン「大地の蔵
ここでは、昔の酢づくりの様子が、展示されています。また、階下には現在稼働している工場があり、その様子をのぞき見られるようになっています。現在はステンレス製の樽を使っています。また大きな工場は移転して、ここは2人の従業員で作業しているのだそうです。

大地の蔵

酢酸の発酵の様子
酢酸の発酵の進み具合がみられるモニターもあります。初めは数本の糸のようなものが、発酵が進むと表面に無数にできてきます。

酢酸の発酵

完成した酢を樽詰めにする際、樽の注ぎ口が小さい(直径2センチ程度)ので、どれだけ入ったのか量を見ることが難しいのだそうです。そのため昔は、木づちで叩いて確認していました。それを体験するための樽が並んでいます。子どもも熱心にたたいて聞き分けようとしていました。空っぽのはわかりましたが、満タンと少なめに入れられたものの差を聞き分けることは、私には、難しかったです。
また、天秤棒で樽を持ち上げる体験、数種類のお酢の香りを嗅ぐ体験もできます。

たる詰めの検査

「水のシアター」では「やがて命になるもの」というテーマで、日本の自然に育まれた四季の食が命や喜びにつながるということを、約9分の映像で表現されています。壮大で美しい映像でした。森の中で雨粒が葉を転げ落ちる瞬間、厳冬の中、大きなつららを子供たちが手に取る場面など、印象的でした。ただ、パンフレットに「情緒的な映像」と記載されていますが、まさにその通りです。
英語の歌が入ったバックミュージックが使われ、感情が盛り上がるようになっていました。日本の自然や食文化の良さと伝統を表現するのに、それが最適なのかどうか、少し疑問に思いました。(ご覧になる方の年代によって見方は変わるかもしれませんが。)バックミュージックを使わずに、自然のままの音を用いてもよかったのではないかと思います。

見学ゾーン「風の回廊」から見た運河、この運河を使って、お酢を出荷していました。
この運河沿いには、ほかのメーカーの工場や倉庫なども並んでいます。

見学ゾーン「時の蔵」では、当時使われていた木造の船の実物大が展示されています。その船に乗って、お酢を作り船で江戸に運んでいた道中の苦労や、江戸の賑わいなどがわかるアニメーションを見ます。壁を利用しているので迫力満点です。
ここでは、その船の製造の過程が映像で見られるようになっています。和船の造船は少なくなっていますので貴重です。

運河

最後に、見学ゾーン「光の庭」でお酢ドリンクの試飲をします。ブルーベリーとリンゴのお酢です。少し甘口ですが、おいしかったです。お酢を飲むと体に良いとは知っていますが、数回しか飲んだことはありませんでした。このドリンクは飲みやすかったです。でも、年配の男性がお一人だけ、「すっぱい-」と言っておられました。お酢が苦手なんでしょうね。

お酢ドリンクの試飲

お土産に、私が必ず買うのは「三ツ判山吹 」という純酒粕酢です。ミツカンが最初に、酒粕からお酢を作り出した伝統製法のお酢です。黒酢のような色ですが、黒酢よりさっぱりとした味です。私は、そのままや穀物酢にほんの少し混ぜて使ったりします。料理の味に深みが出るので気に入っています。

MIM(MIZKAN MUSEUM)ミム
〒475-8585 愛知県半田市中村町2-6


Copyright© 知多半島情報. All rights reserved.